秋は映画観賞を♪

先日、『マチネの終わりに』を観た

晩秋の時期に公開、パリ、大人の恋愛的でトレンディドラマを彷彿とさせるFテレビ制作ってことでいかにも感があって10歩くらい引いていたけれど、やっぱりなんといっても憧れ石田ゆり子さまを拝見したく映画館へ行ってきました


観ての感想は、想像よりはよかった!

意外と福山を見直した(どうして上から目線(笑)・福山ファンではないので結構最初はマイナスの場所から彼を見ていたので)

でもツッコミポイントは多かったな~


以下ネタバレありなので、これから見る人はここは飛ばしてください


***


40過ぎた二人が出会って急激にひかれあうシーン、描写少なくない?


あれではなんでゆり子さんが婚約を破棄してまで日本に来たのかその気持ちに乗り切れない

原作ではメールでのやりとりの中に二人の価値観や波長の合い方で関係性を描いていたようですけど、映画ではかなりそこ抜けてました(と感じた 原作読んだ人はそこを汲めたのかもしれないけど、未読の人は気持ちが置いてけぼり)

ゆり子さんのお母さんがなぜ世界的な映画監督と結婚していたのか?そこもツッコミポイント

長崎で暮らしているおかーさん(風吹ジュン)の姿は全然ビューティーでもグローバルでもなくて、「なんでこのおばはんが外国人の監督と結婚してたの?」のクエスチョンマークだらけ(原作ではお母さんの描写もいっぱいあるそう。やっぱり読んだ人向けの映画?)


伊勢谷友介演じる日系人リチャード新藤

ただただあやしい日系人にしか見えなくて、英語はがんばってしゃべってるけれど「なんだかんだ言ってもこの人伊勢谷友介じゃん。日本語しゃべれるじゃん。」って現実目線になっちゃって、英語が全く入ってこないし、セリフ噛んでるし(なんでこの噛んだシーンを使ったのか。あれとり直しできるよね?)ってことでへんな存在感しかなかった

キザな感じは思いっきし出てたけどね


ゆり子さん演じる洋子のハイスペックな感じが申し訳ないけどゆり子さんからは伝わってこなかった

トリリンガルでパリで記者をしている才色兼備のキャリアウーマンらしいけど、ゆり子さんやさしさが全面にどうしても出てしまうため、バリキャリな雰囲気ゼロ
そのあたりがむずかしかった感じ

フランス語の発音はわたしは全くわからないけど、英語の発音はいっぱい練習したのかとてもよかったです

ゆり子さんのパリでの服装はどれもかわいい!特にランチに出掛ける時のロングスカートとシャツの組み合わせ、色も最高

あれは真似したい

ゆり子さん前歯2本をホワイトニングしたのか差し歯にしたのか、ひどく白く目立ってしまってて残念だった

映画館だと大写しになるので目がいってしまう

しわもいい感じに普通にうつってて、奇跡の50才と言われているけど年相応なところがあるよね、目の下くまができていて「撮影ハードだったのかな?メイクさん、ここはコンシーラーでカバーしてあげて♪」と思いました


福山氏はあれで50才ってやっぱりすごい努力の人だなと思った

スレンダーで背も高い

お腹出てないし

背中に丸みも帯びてない

ただ顎から首のあたりのたるみがどうしても年には勝てず

それが自然なんだけど

キスシーンのところは、立ち位置というかカメラに映る角度とかを気にしちゃってる感(おれの横顔どう映るかって気になってそうな件)で気持ちで演技していない様子が残念

つばも映っていたし・・変に生々しいぞ!

でもでも、なにがよかったかっていうとギター演奏のシーン

もともとミュージシャンだからギター演奏できるもんね

ここがギター弾けない俳優さんだと吹き替えになってしまうけれど、

ほんとうに演奏していたらしくすばらしかった

曲も最高(サントラ買いたくなった)


ストーリーとしては、大人の恋愛ってこうだよね
気持ちだけでは突っ走らないよね
妥協もちゃんとできるよね

でもときどき感情にまかせて行動することで若かりし頃の自分に戻れるよね


って感じだった


ただ、二人が再会するのが早すぎる

すれちがってから4年だっけ?

お互い別の人生を歩んで家族を作ってからの再会となるけれど、

その期間短くない?
それだと結局人生の深みもあまり積み重ねないうちに再会してまた同じようなことを繰り返しそう


できれば、子育てをちゃんと終えた20年後とかからのスタートにしてもらいたかった

容姿も年老いたお互いでも愛が再燃するのか
人としては現実的にちゃんと別々に生きて来た上で、

人生の最後の余白に本当に愛した人と添い遂げるという方が美しい気がした


多分、原作を読んだらきっと感想違うと思います

映画としてはゆり子さんの美しさやおしゃれな様子を拝見するのと、

ファッション、インテリア(パリのアパルトマンの内装すてき・怪しい日系人リチャードと一緒に写ってる写真の構図や色合いがとてもすてき)、パリ・NYの街の様子を見るのはとてもよかったです


***

映画「ひとよ」


素敵な役者さんだと思う田中裕子さんが出ているからというのと、

なんと娘二人が所属している西船橋子どもミュージカルの卒団生である伊藤厚志くんが出てるってこともあって、いそいそと映画館へ足を運びました

(長女が入団したころ、あつしくんはスターでしてほんと憧れの存在。卒団したあともアシスタントとして指導してくれていたので末っ子もお世話になってました)



冒頭から、あつしくん登場!おもわずテンション上がる

思わず母目線になってしまって、話の内容に没頭デケズ(笑)

彼は鈴木亮平さんの子ども時代のところに出演

精神的に追い詰められていて、吃音もあるという難しい役どころを、

さすがわれらのあつしくん、演じ切っておりました


田中裕子さん
毎朝BSのおしん再放送でお目にかかっております

そしておしん時代からの年月を今回の映画からは感じざる得なかった

(おしん見てると田中裕子さんほんと和風の美しさがあって、石田ゆり子さんにも見えるときがある)
しかし女優さんであっても寄る年波というのはあらがえず

っていうかそれを真っ向正面から受け止めてナチュラルにやってるとしか思えない

手の皮膚の感じとかが、そのへんにいるおばちゃんとかわらない
タクシー運転手の制服が、肩というか背中で着ちゃってる
これも演技・演出のうちだったらほんとすごいと思った


話としては重いテーマで答えはないものではあるけれど、

脇を固める役者さんのすばらしいこと&ユーモアがあって愛のあるキャラクターばかりで救われた


松岡茉優さん、万引き家族で印象に残ったけど彼女すごい演技派でこの先がたのしみ!

佐藤健くんもあんなしぶくてワイルドでインテリジェントだった?って感じでいい新境地を開いたと思いました

鈴木亮平さんはさすがの中堅どころ

佐々木蔵之介まさかのダークホース!あのあと息子はどうなったの??


物語全体を通して、地方都市の、やりきれなさや持って行きようのない感情みたいなものが表現されていてぐぐっと引き込まれました


それにしてもやっぱり裕子さん
すばらしい演技派女優さん

あのたれ目のかわいらしい感じの奥にある狂気を表現していて怪演です


結局心の中にあるトラウマはどこかのタイミングで向き合うことが必要になってくる

っていうか、ちゃんとトラウマと向き合ったとき癒しは起こる

同じ出来事でも人によって、立場によって感じることはちがいます・・


実家であるタクシー会社の社内や家の様子

やっぱり片付いてない~~片づけたい~~ものが多すぎ~~

と思わずにいられない

あれだと、思考に影響するよぉぉ

もうちょっとシンプルでクリアな環境だったら、あの家族も少しはちがったのではないか

ごはんは田中裕子さんがおいしそうなの作ってたからまだましか

オージャスが、とにかくオージャスが減りやすい環境にいる感じだった

結構出てくるおにぎりは、オージャスの塊だからそれはマル!


マチネの終わりに、では食事のシーンが何個かでてくるんだけどそれはおいしそうだったし

オージャス高そうだった

福山が作るポトフに焼きナスなどはバッチリ!!


やっぱり人間オージャスを基準に生きたほうがいいってどの映画を観ても思っちゃう

先日アマゾンプライムで観た映画「あん」(樹木希林さんの)では泣けた

「生きているだけで意味がある」

っていうセリフには泣けた

いい映画です

ぜひ見てください


これから月1くらいで映画観るようにしたいな~
レイトショーとか行ってみたい(遠い目・これはまだまだ先だな)

「ひとよ」の劇場では年齢層高くって、年配のご夫婦で来ている人が多かった

静かに、じっくり観ている人ばかりだった

終わった後、これまたしっとりした純喫茶風のカフェで二人で遅いランチをとっている老夫婦の姿を見て、こんな風になりたいな~と思った次第






しなやかにすこやかに

藤城敦子のページにようこそ 女性は年齢とともに進化していける 主婦だとしても、 お母さんだとしても、 自分の望みを叶えていく それがささいなことでも、大きなことでも、自分が願うことに忠実に生きる 自分に100%忠実に生きる名もなき一介の主婦の日記です 日常の当たり前のことにステージアップのタネが隠されています

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